加工の種類
熱処理加工
チェーン伝動に使われるスプロケットのうち、特に回転数の多い小スプロケットには、歯面の耐摩耗性および衝撃性が要求されるため、歯先部分に表面硬化処理を施さなければなりません。スプロケットの表面硬化処理法には、高周波焼入れ法・火炎焼入れ法・浸炭焼入れ法の3つの方法があります。スプロケットでは、一般に高周波焼入れ法が多く使われています。
表面硬化が必要な場合
次の条件で使用する場合、スプロケットの歯先部に表面硬化処理をします。
運転条件 | 備考 |
---|---|
低速重荷重のとき | チェーンを強度安全率で選定した場合 |
高速伝動のとき | 許容最高回転数の1/8以上で歯数24T以下で使用する場合 |
変速比の高いとき | 変速比4:1以上の場合で使用する小スプロケット |
摩耗雰囲気で使用のとき | 表面硬化処理が必要 |